2013年09月30日

支那は必ず尖閣・南西諸島を盗りに来る

日本人は、自ら脅威を認定し、自らの国防を自ら考えて準備する立場に一挙に追い込まれた自覚があるだろうか。
中国や北朝鮮は、特に日本に対して武力行使することには何の躊躇もないだろう。ただ勝てる状況を作り、時を待っているだけだ。時間は何も解決してくれない。何も中国と一戦を交えなければならないと言っているのではない。

 しかし、「力」を信奉する中国の軍事的勢いや無謀な冒険を止め、冷静に考えさせるためには、やはり「力」では日本を押し込めないという「実力」と「決意・覚悟」を見せなければならない。

 それは端的に自民党の新防衛大綱の提言にあるような、大幅な防衛予算と人員、装備の増大である。たとえ国家財政が破綻しようと国があれば再興できるが、国なくして国家の繁栄はない。

 今年、完成させる新防衛大綱はまさに日本の運命を決める重要な局面であり、従来の延長であったりしてはならないし、尖閣だけに小さく特化して予算を始めから削ろうとするものであってはならない。

 前大綱を作ってからそんなに時間がたっていないので大きな変更は必要がないのではないかとの意見も散見されるが、それは戦略環境の激変を感じられない防衛音痴の意見である。

 その根本は、わが国の脅威認識であるが、残念ながら6月に出された与党たる自民党の提言にはいまひとつ芯がない。少なくともわが国周辺の安全保障環境は悪化しているとの認識は示したが、それがどうしたと言う結論が必要である。

 すなわち「日本に対する武力攻撃事態や偶発的な紛争の可能性は高まっている、または、否定できない」などの認識が示されるべきである。

 これが欠如していると国民の説得はおろか、財務省にも何も変わっていないのだから、財政再建を受け防衛費は従来どおり削減ということになりかねないだろう。自民党の従来の防衛費を削減してきたのは誤りだったという反省を踏まえ、さらに踏み込んでもらわなければならない。

 さらに悪いことに、島嶼防衛の範囲を先島諸島(宮古、石垣島から与那国島)に限ったことは、軍事的にも政治的なメッセージからも大きな誤りである。中国は海洋に進出する「9つの出口」として、南西諸島はおろか、日本海を通って北太平洋へ進出する事を明確にしており、実際に演習なども頻繁に行われている。

 今年に入って奄美大島や大東島付近まで潜水艦が出没し、五島列島には昨年100隻近い漁船が長期滞在した。五島は佐世保の出入り口を制しており、ここに中国の対艦ミサイルが配置されれば、日米の艦船はもはや佐世保を母港とすることはできなくなる。

 さらに、今年7月初旬には中ロ合同演習が日本海で行われ、7隻の中国北海艦隊の艦艇が夜間対馬海峡を通過して行った。中国の関心は、尖閣を落とし東シナ海を聖域化することと同時に、はるか西太平洋へと向かっていることを実感すべきである。中国には国境の概念はなく、力の及ぶ範囲がいわゆる国境である。

 以下中国の脅威とは何かを、2012.12に掲載された「中国軍人が明かした近海防御戦略」も踏まえ順を追って明確にしておきたい。さらに最後にこれまで控えてきた尖閣の作戦についても、尖閣だけに特化する皮相な防衛議論や浅薄な陸軽視論等を看過できず、一石を投じたい。


posted by @@ at 21:28| Comment(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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